日々のうたごえプロジェクト

うたにしたい、故郷があることの幸せ。

宮崎県、小林市。地元の高校生に、その地元への想いを歌詞にしてもらいました。彼らの詞で踊るのは「無人駅」「民放の数は2局」「田舎」…そして「なにもない」。子どもたちは知っていました。「なにもない」ことの愛しさを。20年も生きていない若い瞳が見つめた故郷は、わたしたち大人が忘れつつある故郷でした。ゆっくりと、眺めてみてください。そしてぜひ耳を傾けてみてください。小林市のやさしい風を頬に感じるはずです。

コバ歌バトル優勝作品 「田舎女子高校生」ミュージックビデオ完成

6つのDEMO音源

地元出身アーティストNOBUさんと一緒に、
小林秀峰高校 商業科・経営情報科の3年生24人が
5ヶ月の作詞ワークショップに挑戦。
6チームに分かれて小林市をテーマに歌をつくりました。
11/25(土)に行われたLIVE「コバ歌バトル」にて、
全校生徒の前でDEMO楽曲6曲を披露。
公開投票で決定した優勝作品「田舎女子高生」が、
12/15(金)にミュージックビデオとして公開されました。

▼ カセットテープをクリックもしくはタップすると、
6つのデモ音源を聞くことができます

「おしえてください」
集合写真

「おしえてください」

「おしえてください」歌詞

こんな思いで歌詞を書きました!

地元に暮らしているうちは、
その本当の良さが分からない。
そんな田舎の高校生である僕らのホンネを、
素直に表現してみました。

「願い」
集合写真

「願い」

「願い」歌詞

こんな思いで歌詞を書きました!

小林市の美しい星空をテーマに、
卒業後、別々の道に進む友人への思いを
たくさんの方々に共感して欲しいと思いながら
歌詞を書きました。

「なんもないまち」
集合写真

「なんもないまち」

「なんもないまち」歌詞

こんな思いで歌詞を書きました!

「小林市には、なんもない」と思っていたけど、
それこそが本当の魅力なのではないかと気づき、
歌詞にしてみました。

「母へ」
集合写真

「母へ」

「母へ」歌詞

こんな思いで歌詞を書きました!

小林市の水がキレイでおいしいという良さを
取り入れつつ、私たちを育ててくれた
両親への感謝の気持ちを込めて書きました。

「田舎女子高生」
集合写真

「田舎女子高生」

「田舎女子高生」歌詞

こんな思いで歌詞を書きました!

小林市らしさを表現するために、
田舎ならではのあるあるや、
私たち女子高生のホンネ、
地元への愛を詰めこんでみました。

「田舎道」
集合写真

「田舎道」

「田舎道」歌詞

こんな思いで歌詞を書きました!

何も変化もないと思っていた小林市も、
ちょっとずつ変わりつつある。
そんな自分たちのまちを活性化させたいという
思いを込めて書きました。

コバ歌バトル20171125

高校生たちは、自分たちの歌詞が
どんな楽曲になったかしらないままLIVEへ。
実際にNOBUさんに歌ってもらっているのを
初めて聴いて、感動のあまり涙してしまう生徒も。
投票には秀峰高校の先生方がエクセルでつくった
投票システムが採用されました。
みんなの手づくりのLIVE。優勝楽曲が決まり、
いよいよ盛り上がりは最高潮に…!

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ダイジェスト映像

小林市出身アーティスト/作詞ワークショップ講師

NOBU 近影

NOBU

1988年生まれ、宮崎県小林市出身のシンガーソングライター。
5歳からピアノを習い始め、1997年に兄弟とバンドを結成。まだ9歳だった彼はドラムを担当。その後バンド活動を続ける一方で 14歳から作詞、作曲をはじめ18歳の時にバンドは解散し、ソロのシンガーソングライターとしての活動を開始。2012年アルバム「POWER TO THE PEOPLE!!!」でメジャーデビュー。2014年メジャーレーベルとの契約解除、熊本の震災など、数多くの動機が重なり「いま、太陽に向かって咲く花」の制作に入る。この曲が再起のメジャーリリースシングルとなり、広く歌い伝える。

とにかく、小林市の女子高生のリアルを追及しました。「田舎の良いところ」より「田舎への不満」の方が生き生きと意見が出てきたんです。その先には必ず、良い側面が輝いて見えるはずだと思いました。曲を最後まで聴くと「良いとこなんてまだわかんねぇ 当たり前過ぎてまじ気づかねぇ」というセリフがあります。ここが重要です。どうか最後まで聴いて頂き、このメッセージの意味を感じて頂けますと幸いです。そしてこのような企画に参加させていただき、本当にありがとうございました。高校生の「今」を教えて頂いて、自分自身も、新しく気付くことが沢山ありました。小林を離れたからこそ気付くこと、小林にいるからこそ気付くこと。この高校生とのプロジェクトには、それが詰まっております。皆さんも、それぞれの立場だからこそ感じられることがあると思いますので、是非聞いてください。

作詞ワークショップ

高校生たちの、5ヶ月間の道のりです。
世の中の歌の歌詞を研究したり、
演習やNOBUさんによる実演など、
様々なカリキュラムを経て完成に至りました。
はじめての作詞体験は、
彼らに何を残したのでしょうか?

STEP1 世の中の歌の歌詞を観察しよう

まずは、NOBUさんによる歌詞のつくり方講座。そして、世の中の歌詞をみんなと一緒に見ていきます。
なぜこんな言い回しになっているのか?この言葉にはどんな意図があるのか?などなど。知らないことばかりです。
さらに、「かっぱ巻き」なる即興ソングの誕生も…!

STEP2 身近なものをテーマに歌詞を書いてみよう テーマ「理科室」

つくり方を学ぶだけではわからないことも多い。そこで、とにかく実際に歌詞を書いてみることにしました。
テーマは「理科室」。教室を観察してみると、いろいろなキーワードが見つかりました。

STEP3 テーマやモチーフを考えよう?

いよいよ「小林市」について歌詞を書き始めます。何を伝えるか?どういった表現やモチーフをつかうか?
どんなストーリーにしたいのか?などを話し合っていきます。

STEP4 フレーズを組み合わせていこう

考えたモチーフやストーリーに沿って、みんなでフレーズを集めていきます。
あえて「小林市」に関連するワードを禁じることで、思いもよらなかった言葉に出会ったり、一度書いてみたけどうまくいかず、また一からやりなおすなど、産みの喜びと苦しみを味わいます。

STEP5 実際に曲をつけてもらおう

途中までスラスラ書けていた歌詞も、なかなか進まなくなってきた頃、NOBUさんに即興で曲をつけてもらいました。
すると、高校生たちは、一気にイメージが湧いてきた様子。仕上げに向けてのモチベーションが上がってきました!

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